2021年1月13日17時~19時、京都大学こころの未来研究センターにて行われた、2020年第3回でこころ研究会にお招きいただき、発表しました。研究会はオンラインで開催され、様々な分野の研究者18名の方が参加しました。詳細はこちら(こころの未来研究センターWebページ)
様々な角度からこころの健康・幸福感などを研究してこられた皆さんから、今後の研究についてのアドバイスをいただきました。
研究会の後に、文学研究者の方に、私たちの研究内容に深く関連する小説を教えていただきました。ミシェル・ウェルベックの『セロトニン』河出書房新社 (2019/9/27) です。夢中で読んでしまいました。
農業政策に長く携わってきた主人公の孤独を描いた作品ですが、中盤から、グローバル経済に困窮するフランスの酪農地域が舞台となり、農業従事者の自殺の問題を描いています。胸が締め付けられました…。現代社会の孤独を描いてきたウエルベックがこの作で畜産業をテーマに選んだことの社会的背景について考えさせられました、とおっしゃっていましたが、読んで納得しました。すごかったです・・。文学って力がありますね。
ウェルベックは、入念な調査の上で社会問題を描く作家として有名で、この『セロトニン』も、実際に起きたyellow vests movementを予見していると言われているそうです。
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