国際学会で発表:ジェンダー規範と精神的健康

学会発表

国際学会Society for Epidemiologic Research 2021 meeting(オンライン開催)にて、ポスター発表しました。日本老年学的評価研究2019年調査の一環として行った、ジェンダー規範と精神的健康の関連についての研究成果を発表しました。全国63市町村在住の約25000人の高齢者の方のデータを分析しました。

住んでいる地域の人が「男のくせに、●●してはいけない」「女なんだから、●●しなさい」といった男女を区別する言葉をよく使う人が多いと答えた方では、そうでない方に比べ、抑うつ症状や自死念慮(死にたいと思う気持ち)、自殺未遂の経験がある確率が、1.8倍-2.3倍も高かったことがわかりました。助けに対する心理的抵抗(悩みがあるときやストレスを感じたときに、誰かに相談したり助けを求めたりすることを恥ずかしく思う傾向)を持つ人も1.4倍高かったです。これら関連は男性でも女性でも見られました。

現在、国際学術誌への投稿へ向けて、論文化を進めています。

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